Eiko English Club

Debate

このページでは、ディベートを紹介しています。
ディベートのルールや形式などを実際にディベートをしているディベーターが説明します。知っているとディベートがもっと楽しめる知識もたくさん詰め込ました!
ぜひ、ディベート実演に合わせてごらんください。

そもそもディベートって何?

ディベートとは、試合ごとに開示される論題(Motion)に対して、賛成側(Gov)と反対側(Opp)の2チームに分かれて論を競う競技です。
すべての議論は英語で行われ、ディベートの最後にはジャッジ(Judge)が勝敗を決定します。

右の図では、手前側にいるのがジャッジ、奥側で並んでいるのがディベーターとなっています。

ディベートの種類

ディベートには、即興型と準備型の2つの種類があります。

即興型は試合開始の一定時間前に論題が発表され、準備時間(Preparation Time)内に議論の内容や原稿を用意し、すぐに試合に入るスタイルのディベートです。
PDAスタイルやAsianスタイルなどがこれに当たります。

これに対し、準備型は試合の日よりもかなり前から論題が発表され、試合のための準備を数週間・数ヶ月単位でできる物となっています。他にも、試合中に根拠(Evidence)の提示が許可されていることなど、多くの点で即興型とは異なります。
HEnDAという大会が準備型を採用しています。

英語部は即興型を日常的に練習しており、栄光祭のディベート実演も即興型となります。

ディベートの流れ

ディベートは、賛成側と反対側が交互にスピーチをすることで進んでいきます。
例えば、ディベート実演での形式であるPDAスタイルでは、各チームにディベーターが3人おり、賛成側から交互にスピーチをしていきます。
ただし、3人目のディベーターのみ反対側が先にスピーチをすることとなります。(右図参照)

キーワード

ここでは、ディベートの中で出てきやすい単語をいくらか紹介していきます。
ディベート実演の中でもかなり出てくるかと思われますので、ぜひご覧になっていってください。

Gov・Opp

Government, Oppositionの略で、それぞれ賛成側、反対側を指します。
Governmentとは政府を指す英単語です。ディベートはもともとイギリスの議会を元にした競技で、政府(賛成側)が論題を通そうとしている、という設定で生まれたためにこういった名称で定着したのです。

Motion

これまでも何回か出てきた通り、その試合の論題を指します。
種類は多種多様で、「This house would ban tobacco.(タバコを禁止する)」などの何かを禁止するというタイプや、「This house would introduce fat tax.(肥満税を導入する)」などの導入するタイプ、「This house believe that robot pets is better than real pets.」などの価値を比較するタイプなどがあります。

Preparation Time

準備時間を指します。
準備時間の長さは形式によって様々で、PDAでは15分となっています。
ディベート実演では準備時間は既に済んだ状態で始まります。

Argument

それぞれのチームが論題を賛成・反対する直接の理由を指します。
議論はこのArgumentを主軸に展開され、ジャッジの勝敗判断の最大の理由になります。
強力なArgumentを展開するには、それ相応の高い論理的思考力が求められます。

Rebut・Reconstract

それぞれArgumentに対する反論と反論を受けたArgumentの再立論を指します。
それぞれのArgumentの議論を深め、同時にそれぞれの理論が衝突する最前線となります。
相手の言っていることを的確に聞く必要があるため、高い英語力が求められます。

Summarization

それぞれのチームの3人目のスピーカーが行う、その試合のまとめとチームの結論を指します。
チームの主張の集大成となり、新しい議論は出ないものの今までの議論を総括、比較して勝利を主張します。
試合全体の議論の流れとそれぞれの強み弱みを把握する俯瞰的な思考が求められます。